不動産投資をやるようになって、簿記の勉強を始めました。
みなさんは日々の収支の帳簿付け、どうされてますか?
領収書だけ取っておいて、あとは税理士の先生におまかせでしょうか?
せっかく始めた不動産投資。ついでに簿記の勉強を初めてみませんか?
不動産投資だけでなく、仕事に、そして普段の生活にも、意外に役立つことがあるかもしれませんよ。
ふくしきぼきってなんですか?
不動産投資を始めるにあたり、税務署に開業届と青色申告承認申請書を提出しようと思って、色々調べる中でぶち当たったワードがあります。
不動産所得又は事業所得を生ずべき事業を営んでいる青色申告者で、これらの所得に係る取引を正規の簿記の原則、(一般的には複式簿記)により記帳し、その記帳に基づいて作成した貸借対照表及び損益計算書を確定申告書に添付して法定申告期限内に提出している場合には、原則としてこれらの所得を通じて最高65万円を控除することとされています。
【引用】国税庁公式HP タックスアンサーNo.2070「青色申告制度」より
「正規の簿記の原則、(一般的には複式簿記)」ってなんじゃい?
ここから私の簿記への探究心が始まったわけなんです。
私はこう見えても一応理系なもんで、大学在学中、一般教養で経済学の単位は取っておりますが、簿記については全くのド素人でした。
「正規の簿記」「複式簿記」が何を示すのか、じゃぁ「正規ではない簿記」ってあるのか?それは一体何なのか、それすら全くわからない状態でした。
グーグル先生に聞きまくった結果、不動産投資をするのに、簿記の知識なんてなくてもできる! とおっしゃる先輩方がいる一方で、最低限の簿記の知識はあった方がいいですよ! とアドバイスされる方もいらっしゃいました。
私自身不動産投資を始めるにあたり、単なる投資にとどまらず、自分で事業をコントロールする「事業性」に魅力だったり、不動産投資をやる動機を感じていましたので、これはもう簿記の勉強を始めるしかない! ってスイッチが入ってしまったんですよね。
私自身の不動産投資と向き合う心構えについては下記の記事も合わせてお読みください。
40歳過ぎてから勉強することの幸せを実感する
そしていざ、簿記の勉強を始めよう!と思って、たどり着いたのが、このオンライン講座。
いかにもでしょ?この感じ。
通勤のスキマ時間を活用しお勉強。
スマホゲームに勤しむか、スキルアップに勤しむかで、10年後の自分、大きく変わって来ちゃう感じがプンプンしませんか?
というわけで、このスタディングの簿記講座を受講しました。
無料でお試しもできますので、ぜひぜひ、だまされたと思ってちょっとやってみてくださいな。
学生時代、決して勉強が嫌いというわけではありませんでしたが、所詮はやらされている勉強でした。
でも、今回は違います。純粋に「知りたい」「わかりたい」という自分の内側からの欲求で勉強できました。
本業の仕事から帰ってきて、ひととおり食事、家事をこなしたあとに30分から1時間で集中して受講する。
この時間がまぁなんと贅沢なことか! 己の知識欲の赴くままに自分ひとりだけの時間を過ごせるという。
子どもが生まれてからというもの、常に生活の中心は子どもであり、家族でありましたが、この30分から1時間の勉強時間だけは自分のことだけ考えていられるという、至福の時間を過ごすことができました。カミさんにも感謝感謝。
日商簿記3級の資格を取得する!
そんなわけで簿記の勉強を始めたわけですが、何にも目標がないというのもなんなので、ひとまず日商簿記3級資格取得を目指して勉強を進めることとしました。
スタディング簿記講座のカリキュラム通り進めれば、立ち止まることなくスムーズに勉強を進めることができました。本当にわかりやすく、ストレスなく最後まで進められました。
おかげさまで試験にも一発合格!
毎日30分から1時間の勉強時間を確保できれば、2ヶ月継続することで資格取得できました。
簿記3級の勉強で身についた知識がそのまま不動産投資に活かされることも少なくなく、やはり不動産投資をするならば、簿記3級の知識は絶対にあった方が良いと思います。
本格的な個人事業主と比較すると不動産投資の場合は限られた範囲内での帳簿付け、会計の知識で対応は可能ですが、簿記3級レベルは、広く浅く会計のこと、お金の流れ、商売のこと、法人のことを学ぶには、もってこいのレベル感だと思われます。
特に私が簿記3級を学習してみて不動産投資に活かされる、関係の深い項目を挙げてみます。
- ふだんの帳簿付けにおける借方貸方の考え方
- 建物、附属設備の減価償却の考え方
- 火災保険等の前払金の考え方と決算時の処理について
- 損益計算書(P/L)の読み方、作り方
- 賃借対照表(B/S)の読み方、作り方
不動産投資をされているみなさんや、普段の帳簿付けから確定申告まで税理士におまかせという方も、ぜひ一度簿記3級の世界を覗かれてみてはいかがでしょうか?
P/LとB/Sを考えながら不動産投資する
簿記3級の勉強した上で、不動産投資に最も役立っていることは、P/LとB/Sの概念を常に頭に入れながら不動産投資を考えるようになったことです。
不動産投資を始めたばかりの頃は、どうしても物件の表面利回りだったり、毎月のキャッシュフローのことに目先が行きがちでした。
もちろん、それも大事な要素のひとつではありますが、息の長い不動産投資、不動産経営を行う上では、もう少し高い視点で収支のバランスを、そして資産の状況を把握する必要があります。
その際、P/LとB/Sの考え方で、自分の不動産投資を眺めることができれば、様々な気づきや発見があると思います。
できれば本業の給与収入も、そして自宅も含めた形でのP/LとB/Sを作成することをおすすめいたします。
この本も合わせてお読みになることをオススメします。人生のP/LとB/Sの考え方がとても興味深くて、金融資産だけではなく、人的資産、知的資産なんかもひっくるめて考えていくことの大切さに、とても影響を受けてしまいました。
そんなわけで、家計のバランス、不動産投資のバランスの両方を合算させることで、より自分の懐具合が明らかになること間違いなしです。
思わぬ固定費の浪費具合や片寄った出費の要因が発見されるかも知れません。
お金を生み出すことと同時に、無駄な出費を抑えることが、資産形成には不可欠ですね。
私の場合、クルマにかかる費用とふたりの子どもたちにかかる教育費、それから生命保険料の割合が高いですね…
これらに関しては、ある程度自覚もしている部分ですので、今すぐにどうのこうのできるものではないのですが、ただ、しっかりとそういう状況に自分はあるんだと、わかっているのとそうでないのとでは、きっとゆくゆくは大きな差が生まれてくると思われます。
不動産投資をやるまでは、簿記のことも、P/LとB/Sのこともサッパリでしたが、いざ勉強を始めたら、とても役に立ちましたし、世の中のお金の流れや企業会計についても興味を持てるようになりました。
何歳になっても勉強は必要ですし、人から言われてではなく、自分から自発的に勉強できるというのは、本当に幸せでありがたいことなんだなぁって実感しましたとさ。おしまい。
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